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自毛植毛の原理

部位による毛髪の違い

自毛植毛がAGAに特化した治療法ということははじめに述べました。これはどういうことかというと、AGAは男性ホルモンの働きで前頭部や頭頂部から薄毛が進行するのですが、後頭部や側頭部は5α-リダクターゼの働きが弱いのか、あるいはDHTに対する耐性を備えているのか、ともかくAGAの影響を被ることはほとんどありません。
自毛植毛は後頭部の毛髪を頭皮ごと薄くなった部分に移植する手術です。定着しさえすればAGAに強い性質そのままに、前頭部でも頭頂部でも成長することができるのです。

マイクログラフト法

まず毛髪のある後頭部から幅1cm×長さ10〜20cm程度の皮膚(ドナー)を切り取ります。この皮膚切片を毛髪1〜2本ごと、1mm程度の小片(グラフト)に株分けし、医療用針や器械で一本一本植えていくのです。この小さめのマイクログラフトに対し、3〜6本程度の毛髪を含んだやや大きめのグラフトをミニグラフトといい、目立ちにくい部位に移植することでボリュームを出すことができます。後頭部のドナーを切り取った部分は長辺を引き合わせ縫合します。
1990年代初頭に考案されたマイクログラフト法によって自毛植毛の審美性は大幅に向上し、安全性も改善されました。

FUT(フォリキュラーユニット・トランスプランテーション)

毛髪は必ずしも一本一本生えているわけではありません。白人は2〜3本のグループで生えていることが多く、東洋人は単独で生えている毛もあれば2本毛のグループもあります。このグループをフォリキュラーユニットと呼びます。
実は毛髪が生存し続けるに必要な周辺組織はこのグループ単位で存在しており、グループ内の毛髪を切り分けることはその定着率を低下させる原因となっていました。1990年代後半に登場したFUTはグラフトをフォリキュラーユニットごとに区切り、毛髪の生存に不要な皮膚組織を削ぎ落とすことでグラフトを小型化し、さらに自然な仕上がりを実現しています。

現在ではマイクログラフト法においてもフォリキュラーユニットを重視した株分けを行うことが多く、その術式も含めてFUTと呼ぶことが一般的になっているようです。